【COMICO ART MUSEUM YUFUIN】由布院旅行がさらに映える小さな美術館

公開日 2021年6月28日 最終更新日 2021年10月1日

どうもu8です。

先月の話になるのですが、GW休暇に大分県・由布院の小さな美術館

COMICO ART MUSEUM YUFUIN（コミコ アートミュージアム 由布院）に行ったので、その特徴や雰囲気などをご紹介します。

COMICO ART MUSEUM YUFUINの見どころ

土産物屋やテイクアウトフードのお店が立ち並ぶ「湯の坪街道」から少し入った落ち着いた雰囲気の場所に、COMICO ART MUSEUM YUFUINは佇んでいます。

隈研吾氏による設計

設計は、新国立競技場やサントリー美術館を手がけた隈研吾によるもの。

周囲を緑に囲まれているので、真っ黒な建物はインパクトがあります。

美術館としてはかなり小規模ですが、随所に隈研吾のエッセンスが感じられます。

展示順に紹介していきますね。

特徴的な外壁は、黒く焼いた焼き杉が使われていて、杉ならではのテクスチャーや木の温かみが伝わってきます。

エントランスのロゴのデザインは原研哉によるもの。

館内には1階に2つ、2階に1つの合計3つの展示室があり、順路に従って鑑賞していきます。

〈GALLERY 1〉村上隆の展示

1つ目の展示は現代アートの第一人者村上隆の作品です。

村上氏の自画像と言われているDOB君シリーズです。

暗闇にDOB君の笑顔が映えますね。

一旦外に出て、屋外の通路を進む動線になっています。モダンなデザインに和の雰囲気が溶け込んだ、美しい軒下を通って次の展示へ。

〈GALLERY 2〉杉本博司の展示

2つ目の展示室には、写真家杉本博司の代表作《海景》シリーズが5点展示されています。

画面上半分は空、下半分は海、以外はなにもありません。

「古代の人間が見た風景と現代の我々が見られる同じ景色」をテーマにしているみたいです。

たしかに、ピシッと定規で引いたような水平線ですね。

実は、先ほどの1つ目の展示室とガラス越しで隣り合わせになっていて、お互いの展示室が覗けるようになっています。

〈GALLERY 3〉奈良美智の展示

2階は、1階の暗く冷たい雰囲気と打って変わって、木の温もりが感じられるラウンジ。勾配天井は由布岳の山並みをイメージしているそうです。

奥の枯山水の庭に展示されているのが、奈良美智による《Your Dog》です。

雄大な由布岳を背景に立つ、無表情な真っ白い犬のオブジェがユーモラスです。（晴れていたらもっとハッキリと由布岳が見えたのに残念）

とにかくデカイ作品。館内で一番のインスタ映えスポットです。

設計や作品を、限られた人数で愉しめる

通常は事前予約制ですが、この日はお客さんが少なかったので飛び込みでも入館できました。

コロナ前はガイドさんから説明を受けながら見て回る1時間のツアー形式だったそうです。（今はガイドツアーは休止中）

当日は他の観覧者も少なく、限られた人数で、館内の時間と空間を独占して愉しむことができました。

ちなみに私が一番好きだった場所は、↓この絵画のように風景を切り取った窓です。

由布院旅行をもっと充実させたいなら、行く価値あり

雄大な自然と、現代美術を1時間で愉しめるCOMICO ART MUSEUM YUFUIN。その空間と流れる時間は、非常に濃密。

由布院への温泉旅行とセットで訪れると、旅行がさらに充実したものになるでしょう。

前述のとおり、全館写真撮影できるので、フォトジェニック旅のコースとしてもオススメです。

今度の連休は由布院へ、いかがでしょうか？